「あおもり藍の生葉たたき染め体験とマタギ・アイヌの和ハーブ活用を学ぶ」
の報告です。
今回は、アイヌやマタギ、地域の植物利用文化について学びつつけ、
これらの分野への関わりも深い当会副代表の戸澤依香子さんによる企画です。
あおもり藍、マタギ、アイヌ、和ハーブ。
この組み合わせに、当初から反響が大きい企画でした。
会場は、黒石市黒森地区にある廃校を活用した「お山のおもしぇ学校」です。
午前中は、
あおもり藍工房から藤井一江先生他2名の先生をお迎えして
生葉たたき染め体験を行ないました。
青森藍の歴史から藍の効能など、
短い時間で豊富な情報を伝授くださったあと、
さっそくたたき染め体験です。
模様を付けたいところに生の藍を貼り付け、
バンバンとかなづちで叩くだけ、という
とてもシンプルな方法でできてしまう生葉染め。
綺麗にできるポイントは
先生曰く「親のかたき」のように強く叩くこと(笑)
はじめは配置に悩みながらおそるおそる行っていた参加者も
時間が立つとどんどん作業に夢中になり、
アーティストな一面があらわれます。
ハンカチのほか、持参してきたバックやTシャツ、
ストールなどに思い思いに染めていきました。
かなづちの音が1時間鳴り響き、
終わった後はご満悦な笑顔で記念撮影。

この後は、ジビエと和ハーブを使ってのランチタイム。
戸澤さんが下ごしらえをしてきた料理に
切る、混ぜる、炒める作業を追加して完成させます。
作った料理はご覧のとおり。
・ウコギ飯・紫蘇飯
・ジビエ出汁と和ハーブの汁物
・萱草とニラのごま油炒め
・大根ヤマブドウ漬け
・ウコギのエゴ天と菊花の酢の物
・葛の花とガマズミの実の酵素のヨーグルトドリンク
これに熊肉のパテのクラッカーに
アケビの皮と朝採り野菜の炒めものが加わりました。
会員の方が持ってきてくれた野菜、
戸澤さんが作った熊肉パテの美味しいこと!
和ハーブの豊かな使い方を学ぶことができたランチでした。
ランチ後は、
戸澤さんによるマタギ・アイヌの和ハーブ活用についての講義を。
マタギ・アイヌそして山伏研究についての概要と
衣食住毎に活用してきた代表的な和ハーブついて紹介してもらいました。
暮らしに欠かせないものだったからこそ
植物を敬ってきた彼らの文化の深さを知ることができた講義でした。
あおもり藍からはじまり、和ハーブランチ、マタギ・アイヌの文化について体験し学んだ1日。
熊目撃情報により、黒森山周辺施設が閉鎖になったことをうけ、
森歩きからあおもり藍の体験へと内容が変更になった経緯がありますが、
これがかえって充実した内容となりました。
また、ご自分の畑の朝採り野菜や、
農家さんが栽培しているトウキを持ってきてくれた会員のおかげで、
大地の恵みを楽しむ時間にもなりました。
今年はこの活動で終了です。
当会の企画に参加してくださいました皆様、ありがとうございました。
来年はどのようにあおもり和ハーブについて学んでいくか、
会員同士で話し合いながら決めていきたいと思っております。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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